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多田羅 崇さん(以下、多田羅)
多田羅
「僕、美容師10年たった時に独立しようって決めてたんですよ。ずーっと。なんかこう自由にできるじゃないですか、自分がやりたいように。お客様の喜ぶことに僕は、一番価値を得てたんで。」
重村 光寛(以下、BOSS)
BOSS
「じゃあ、10年で独立しようと思ってたのが17年たったわけじゃないですか。それは何でですか?」
多田羅
「雇われの店長として7年間やってたんですよ。実際に立ち上げて、その経営と、人材育成と、お金の回し方っていうんですかね。そういうところっていうのは全く無知な部分だったから、それが体験できるかなって。で、うちの社長も一応そういうの経験して考えろと、言われたから乗っかったちゅうこともあるんですよね。」
BOSS
「でも17年勉強するって、長いですよね。」
多田羅
「長いですねえ。17年って長かったけど、でも、結果(売り上げ)がすぐ出るっていうわけじゃないですけど、なんか変な安心感っていうか。自分に自信があるって言うか。ね。」
多田羅
「そうですねー…ま、全部なんですけどね、お店は。一番はやっぱお客様が入ってすぐの受付カウンターをインパクトがあるようにしたかったんで、独立性っていうんですかね、単独でつくりたかったんですよね。そこでお客様に目を引いていただいて…で、あとはその髪型を決めるときのカウンセリングルームと、プライズルームが一体的になった、これもお客様に特別感を与えるっていう感じと、あとはそのブライダルもできるっていうアプローチをするために、あそこの部屋もこだわったんですよね。人の目を気にしないで、お客様が、自分の気にしてるところを話せる、っていうですね。そういうところですね。それが二番目。で、三番目がシャンプー室。」
BOSS
「あの照度、美容室のシャンプールームとしては他にあまりないよね。」
多田羅
「リラクゼーション効果を高めるために暗くしてるんですよね。個室にしたところが、狙いなんです。お客様の反応もいいですよ。それもまたぐーっと自分の思い描いたとおりの反応だったら嬉しいんですよねー、その想いをつくってくれたのは、ATOZのBOSSとスタッフの方々なんですけどね。」
BOSS
「結局僕らがつくってるのは、箱なんですよ。そこに、多田羅さんの想いとか、お店のサービスがはいることで全然変わってきますから。」
多田羅
「でも、箱も大事ですよね。」
BOSS
「大事です。だから、僕よく言ってるんですけど。鬼に金棒だと思うんですよね。鬼だけでもいいんです。成立するじゃないですか。だけど、鬼に金棒を持たせるとより強くなるじゃないですか。金棒だけじゃ、何の意味もない。そしたらお店も、たぶん多田羅さんの技術とか多田羅さんの考え方のサービスがあれば、箱が少々変でも、たぶん成立はすると思うんですよ。それに僕らの金棒を付け加えることによって、よりパワーアップして、何倍にでもなる。」
多田羅
「僕の中ではもう、理想だったんですよね。マッチングして仕事もしやすいですし、お客様のハートをがっちりキャッチできましたね。インパクトのあるスタートダッシュができたな、って。紹介のお客様とか、新規のお客様が評判を聞きつけてやってきたりもしましたし。」
BOSS
「うちで依頼したメリットとかってありますか?」
多田羅
「まずカウンセリングから入ったっていうってのにびっくりしたんですよ。店をつくる過程において、例えばどういう風な想いをもってるかとか、どういう風にしていくかっていうことを聞き出されたことはちょっとびっくりして。で、それについて、形ができたものに妥協がなかったじゃないですか。僕らの意志をなるべく近いものに、形にしていってくれて、その形・その箱に連携して、例えばお店のツールだとか、そのお客様の集客方法だったりとか、自分でも持っていたんですけど、経営理念だったりとかっていう部分を一緒にプロデュースしてくれたっていうか、一緒に考えてくれたっていうところでは、すごく心強かったし嬉しかったですね。で、やっぱりAからZっていうだけあって、アフターフォローもすごいいいだろうし、いつでも電話に出てくれる、困った時はですね。あとはやっぱりお店へのコンセプトが判ってもらってるので、ショップカードをつくるのでもお店の雰囲気を壊さずつくってくれたりとか、ホームページでも僕らのイメージとお店のイメージをリンクさせながらつくってくれたりとか、集客だったりとかっていう、経営戦略も一緒に考えていただけたから、良かった。」
BOSS
「まあそれでいて、最初はやっぱ建築屋さんがチラシをつくるってあんまりイメージ沸かないじゃないですか。どうでした?」
多田羅
「正直、思いました。大丈夫かなー、みたいな。」
BOSS
「どっか丸投げか?みたいな?」
多田羅
「そうなんです。でも最初にお会いしたときに、あら、違う。っていうニュアンスを匂わせたじゃないですか。覚えてます?」
BOSS
「覚えてます。」
多田羅
「で。あ、違うんだ。と、いうことに気づかされたんですよね。勉強してるしてないっていうのは僕らでも判りましたもんね。最初の販促物のプレゼンの時ですね、清水さんに見せられた時にはちょっと衝撃的でしたね。何?みたいな。ここまで構成を作ってきてる、って。すごいですよ。それがまたパターンもふたつ、みっつあったじゃないですか。このパターンとこのパターンと…。で、コモドルポさんの、イメージはこうだから、こうがいいかもしれません、とかちゃんとその、プロの話し合いじゃないですけど、そういう話し合いができたのも僕はすごい嬉しかったですね。」
BOSS
「なるほどー。」
多田羅
「だから、人に教えたくないっていうデメリットがあるんです(笑)」
BOSS
「なるほどー。すばらしい。って、言っていこうよそこは。まあでもあのころ面白かったですね、毎日会って色んな話をして。」
多田羅
「そうですね、すーごい会いましたねえ。で、迷惑だったかなーとかって思いながら。」
BOSS
「まあ、迷惑でした(笑)」
多田羅
「んー、まあ、多分そうだと思います(笑)」
BOSS
「でも、楽しかったですよね。」
多田羅
「いや、楽しかったですよ。今思えばですね、すごいなんかあっという間でした。」
多田羅
「お店を出してからの苦労…。僕苦労っていう苦労はあんまなかったですね。正直。ただ、明日お客様くるかなっていう、苦労じゃないですねこれ。不安。不安は毎日ありましたね。」
BOSS
「あと自分のやってることは合ってるのか間違ってるのか、とか。」
多田羅
「そうです。自分の信念が間違ってたのかな、とか。想いが違ったのかな、っていう不安要素とは毎日戦ってましたね。だから、正直オープンして半年、いや、3ヶ月くらい一睡も寝られなかったですもんね。」
BOSS
「あ、逆に。オープンしてからの方が。」
多田羅
「まったく寝られなかったです。やっぱり、こういう時って負の連鎖じゃないですか。お店がちょっと暇だったりとかすると僕のやり方が悪かったんじゃないかとか、スタッフの対応が悪かったんじゃないかとか。なんか、誰かのせいにしてしまう、っていうことが日々あって。これじゃまずいなって思ってたような気がします。そのころ、ずーっと。で、何かやりきれない感じでテンションが下がってましたよね。ほんとに。その時は、大丈夫かなっていうよりも、死にてえな。って。そういう風に思いましたもん。このままやってっていいのかなっていう思いもあったし。で、ストレスから体壊したりとか、しょっちゅうありましたし。」
BOSS
「売り上げが上がらなくて、色々疑ってみた時期もあって、今売り上げがあがってるじゃないですか。そこにいくきっかけみたいなものってありますか?」
多田羅
「あるスタッフが言ったんですよ、僕に対して。自分のその意志をしっかりして下さいって。私たちは、その多田羅さんについて来たんですよ。って、言われた時に救われたんですよ。ああ、そうか、って。くよくよしててもしょうがねえな、って。明日来る、明後日来ないとか言う前に、来る努力をしないといけないって。っていうところに戻ったって感じですかね。そこからは、地道なポスティングだとか、お店を見直したりだとか、スタッフの動きはどうだったのかなとか、自分の動きはどうだったのかな、とか。それから3ヶ月間。それが実ったっていうかですね、今は。そこくらいじゃないですか?苦労って。やっぱり自分から率先して行動しないと人は動かないっていうか。その背中を見させるのは、やっぱ経営者として、リーダーとしてやらなきゃいけないこと。っていう、ところですかね。」
BOSS
「オールカットだよ、今のところ。」
多田羅
「(笑)」
BOSS
「ちょっとね、かっこよすぎるね。」
多田羅
「これ難しい、ですよね。一番やりがいを感じる瞬間。店を出して自分の想いを形にしたわけじゃないですか、結局。だからそれがもう、夢物語じゃないですけど。常にですよね。お客様が入ってきた、で、自分が施術して帰るまでっていうのはなんかこう、それがすごいやりがいを感じている瞬間。なんか細かく言えばもっとすごい、あると思うんですよね。」
BOSS
「ゼロのとこから始まって、自分の考えでつくって、自分の考えでスタッフを呼んで、サービスも自分で決めて、全く自分の判断でやっているものに対して、お客様がきてくれて、喜んでもらえるっていうことは、やりがい。」
多田羅
「すごく感じますよね。あと、やっぱ人との繋がりがすごくあるなっていう。その独立したときに、やっぱり会社で見てると内部のことしか分からないんで、外部との接触ってなかったんですよ僕ら、基本的に。今はその先頭に立ってやるんで、色んな人との出会いもあるし、なんていうんですかね、お店を売っていくこと、っていうんですかね、営業っていうんですかね、それもすごく、やっていて、楽しい…ですけど。やりがいを感じる瞬間…一杯ありすぎて分かんないです。」
BOSS
「うん、なんかでも自分の思い通りにやって、それがばちっと合ったときって嬉しいですよね。で、自分が思ったとおりにやってもうまくいかなかったっていうことだってあるわけじゃないですか。全部が全部100点満点じゃないから。はずれ、はずれ、はずれ、はずれ………あ!あたった!っていう時なんか嬉しいですよね。」
多田羅
「嬉しいですね。」
BOSS
「独立してよかった。」
多田羅
「っていう風になりますもんね、今では。」
多田羅
「今後の夢。って何だろう。やっぱりスタッフが幸せになってほしい。っていうのがずっと夢なんですよ。で、その後のスタッフがどこへ行っても恥ずかしくないように。なんていうんですかね。美容師としても、人としても。その立派な、人間だって言ったら大げさかもしれないですけど、成長していけること。それと、また僕も、幸せって何なのかなあ、って思うんですけど。でも…、何なんですかねえ。まあでも夢は、スタッフが幸せに働ける環境っていうのと、ま、男としての夢はやっぱり、店舗展開をしていきたいっちゅうのは、ありますね。2店舗、3店舗っていう…ものはずっと思ってましたから。20代から。それはしていきたいな、って思いますね。それにともなって、人が巣立っていく。…じゃないんですか。そんなんでいいんですか。だって夢って難しい…。所得税いっぱい払いたいとか、そんなんですか。生々しいでしょ。あ、でも終身雇用も夢なんですよ。」
BOSS
「終身雇用。」
多田羅
「だから、定年っていうか、60くらいまで働けるようなお店したいなあと。っていうのもちょっとあって。女性でも子供産んでもたとえばそこでパートで働ける、とかですね。まあなんかそういう、縁を作っていきたいっちゅうか。全然脱線しましたけど。なんかそういうのが、夢ですね。なんか。辞めたけはいさよならー、じゃあなくて。」
コモドルポスタッフ 山本 裕子さん(以下、山本)
山本
「夢、ですか。今のお店の店長。期待に応えられればな、と。」
BOSS
「いいことですよね。」
多田羅
「いいことです。」
BOSS
「だって店舗展開どんどんしていくんだから、そりゃもう店長。ね。宇部店店長、下関店店長、いるから。かまちゃん(山本さん)どんどん引っ張っていかないと。」
BOSS
「かまちゃんの大切にしてることは?」
山本
「んー。お客様の、想い。にちょっとでも近づけるように。かなあ。思いやり。その人が思ってることを、全部理解するのは絶対無理っていうのを聞いたことあるんですけど。ちょっとでも、近づけるようには。」
BOSS
「僕も、これはすごくよく言ってるんですけど、人の欲求とか想いってちょっとしか言わないんですよ。10のうちの1とか2とかしか言わないから、聞き出すことも大事なんだけど、想像も大事だと思いますよね。この人は何を求めてるんだろう…っていう、想像力がないと、読み取れないんですよ。で、言わないし。それが、気が利くとかいうことにもつながってくるだろうし…やっぱ大事ですよね。そりゃもう接客のプロとすれば、ほんとに大事なとこかもしれませんね。では、多田羅さん。」
多田羅
「プロでしょ?うーん…。一番ですか…なんだろう。一番。うーん、仕事…まあ、そうですねえ…一番ですか。何ですかね。」
BOSS
「難しいですね、これね。」
多田羅
「まあ、一言で言うと、多分、妥協しないってことじゃないですかね。僕は。」
BOSS
「プロとは。」
多田羅
「妥協しないこと。やっぱり技術でもそうですし、お客様を受け入れる箱も、妥協したくなかった。っていうこと。で、商材ですね。シャンプーとか、カラー剤、パーマ剤にしても、やっぱりいいものを使いたい、提供したかったっていう点で、妥協したくなかったっていうところでしょうね。」
BOSS
「妥協してませんもんね。」
多田羅
「はい。技術も。カウンセリングと、技術とも、時間をかけて、やる。っていうところですかねえ。ってなりますかね。一番でいくと。では、BOSS。」
BOSS
「プロは、100%結果を出す。のではなく、101%以上。100%だと、かけても100%なんですよね。1かける1は1なんですよね。で、99%しか努力しないと、かければかけるほどマイナスになっていく。だけど、101%だと、増えていくね。だから99%でもなく、100%でもなく、101%。努力する。100%以上の結果を出せることがプロですよ。100%は出来て当たり前。だからそれ以上のものを生み出さないと、いけないのかなあ。そのためには努力が必要ですよね。勉強も必要ですよね。」
多田羅
「そうですねえ。」
BOSS
「当然チームワークだって大切だし、色んなことが必要ですよね。そういった意味じゃ、ルポさんてものすごいチームワークいいじゃないですか。」
多田羅
「いいと思います。」
BOSS
「そこはやっぱり、すてきなことですよね。共有するっていう。ルポの力はそれで100%も200%にもなってきますからね。」
多田羅
「(共有するというのは)むずかしいですね。」
BOSS
「難しいですね、でも、おもしろいですねえ。」
多田羅
「成長がおもしろいっす。」
BOSS
「いやー、まあこれからも永い付き合い、よろしくお願いします。」
多田羅
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
宇部市妻崎開作816-1
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