こんばんは。グラフィックデザイナーの津森です。

去年もこの時期に芸術の秋ということでオススメの映画をこのブログで紹介しましたが、今回も同じように紹介したいと思います。

ただ、今回は1作品に絞って語りたいと思います!

タイトルは「LEON」。1994年公開のフランスとアメリカの合作映画です。監督はリュック・ベンソン。

 

この映画の魅力をこれから上げていきますが、大きなネタバレはしませんが内容について言及するので予備知識なしで見たい!という方はこれ以上このページを下にスクロールしないでくださいね!

あと、解説と共にマッシュポテトに添えられたパセリのような落書きも描いて添えてみました。

 

その1 構成の完成度の高さ

第一に脚本が見事だということです。この映画のストーリーは緩急のバランスが絶妙で、見ている人に程よい緊張感と安心感を与えます。

また、音楽もこだわっています。シーンごとの雰囲気を壊さずに音楽がこの映画の魅力をより一層引き立てています。

 

その2 マチルダが可愛すぎる件

マチルダ役の子役時代ナタリー・ポートマンがめちゃくちゃ可愛い。そしておしゃれ。ファッションに古さを感じないです。

また、マチルダのこの髪型は今でも「マチルダカット」と呼ばれることがありますね。

精神的に大人の部分と幼い子供の部分が存在している、危うく複雑な役を演じきっているのがスター性を感じます。

この子役時代から色っぽさがあるのも素敵です。

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その3 アイテムが登場人物の内面を表している

本作では、登場人物達が所有するアイテムもストーリー構成にとって重要なキーになっていますが、その中でも「ミルク」は見た人の印象に深く残るのではないでしょうか。ジャン・レノが演じる主人公レオンは一匹オオカミでハードボイルドな殺し屋ですが、毎日結構な量のミルクを飲みます。

これは単にミルクが好きというだけではなく、レオンが母親を知らず、幼い頃から普通の生活をしていないため人付き合いもほとんどなく、人との接し方がわからない彼の孤独さをより一層際立たせるための演出なのではないかと思います。

自分の好きなミルクをマチルダに分け与え、一緒に飲むことは彼にとっては貴重な人との分かち合いのひとときだったのかもしれません。

 

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その4 ゲイリー・オールドマンが演技うますぎる件

ジャン・レノ、ナタリー・ポートマンといった俳優達が一級品なのもこの映画を傑作たらしめるのに欠かせない点です。

さすが「カメレオン俳優」と言われるだけあって、その役に完全になりきってしまうその演技術に脱帽です!

その中でもやはり敵役のスタンを演じたゲイリー・オールドマンのキレた演技があったからこそ、主役の2人のキャラクターを魅力的に見せたのだと思います。

 

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その5 LEONは完全版を見るべし

いろいろな意見があって、この映画にはシーンの一部をカットしたバージョンが存在します。

しかし、そのカットされた部分の登場人物の会話にこの映画の真髄があるように個人的には思います。

なので、私は「LEON 完全版」をはじめに見ることをお勧めします。

 


 

ここまで駆け足で紹介してきました。本気で書こうとすると長文になってしまうので…。

お勧めしたい映画は他にもたくさんありますので、気が向いたらここに書くかもしれません。

それではみなさん、素敵な芸術の秋を楽しんでください。

津森でした。